「やっぱり、歳はとりたくないわよね」という、ため息まじりの"ひとりごと"が出てしまうのは、だいたいが、「昔信じられないくらい美しかった女優が、今信じられないくらい衰えてしまったのを見た時」です。
あの伝説の美女「原節子」は、自分が老いていく姿をさらしたら、ファンの夢をこわすことになるだろうと、異例の若さで引退し、その後も100%、世間に姿を見せないという。
そこまでしないと、"伝説の美女"には成り得なかったのです。
でも、原節子は本当に正しかったのだろうか。
近ごろ気になってしようがないのは、女優たちの"復活"です。
「歳はとりたくないわよね」とため息をつかせた女優は、失礼ながら、私たちにこうも思わせる。
「この人は、もう終わりかも。昔、キレイだっただけに、世間が許さないかも」と。
で、心配した通り、露出がしだいに減ってくる。
ところが、存在を忘れそうになった頃、またジャーンという感じで現れ、美貌はほぼ完全に復活しているのだ。
しかもそれが1回でない。
再び影がうすくなると、また復活。
"何か特別なことをした"と思うだろう。
でも私は、女優生命をかけ、まさに命がけの気迫で甦ったと信じている。
人工的とも人間技とも思えないくらいすごいからだ。
巷には未だに"奇跡の若返り、謎の細胞療法"の噂が絶えないが、それだというなら納得できる。
信じないだろうが、女優の"復活美容"は本当に奇跡を起こすのだ。
あるメイクアップアーティストに聞いた話。
「美人女優で通っていても、楽屋に入ってくる昨、誰だかまったくわからない人はたくさんいる。
それがメイクしたとたんそりゃもう奇跡みたいに変わっちゃう。
奇跡を起こせる人だけが、女優として残れるんだね」
原節子は結局、"奇跡の人"より"伝説の人"を選んだ人なのです。