感動体質
目立つリラクゼーションより感動美容を始めよう。
『タイタニック』で泣き、HIV訴訟の話に泣き、日本サッカーのワールドカップ出場にも涙する。
同じ時間を、鏡の前でお手入れして過ごすより、それはどれだけ人を美しくするだろう。
美人なのに魅力的でない人と、何だかわからないけど魅了されてしまう人との決定的な違いは、たぶんそこにある。
どんなことにも素直に心を動かし、感動したり悲しんだり喜んだり、いわゆる"感動体質"の人は、やっぱりある種のキレイの天才なのだと私は思う。
たとえばかつて世界で数億人の涙を誘った、マディソン郡・・・を、ふん単純なお話ねと思うか、この恋は究極だわと思うかの、感性のキャパの"差"は、今はやりのリラクゼーションが効くか効かないかの別れ道になってくる。
たとえば鳥のさえずりや小川のせせらぎを延々と聞かせる環境音のCDをうっかり買って「なんじゃコレ」と2000円をおしむ人にリラクゼーション美容は向かない。
やっても効かない。
いきなり森の中にいる自分を想像し、木の香りを感じて、うっとりできないとダメなのだ。
こういう人は、ともかく本気の恋でもしてみてほしい。
心が敏感になった時、涙腺が弱くなった時、馬鹿みたいに感じてしまうことのすばらしさ、そのパワーがきっとわかるはずだから。